赤ちゃんの「定型発達」とは?
~焦らなくて大丈夫。でも、知っておいてほしい発達の流れ~
赤ちゃんの成長は、とても個性豊かです。
「うちの子、寝返りが遅いかも?」「首すわりっていつ頃?」「うつぶせ嫌いなんだけど大丈夫?」
そんな不安や疑問を抱えている親御さんも多いことでしょう。
自分たち夫婦もそうでした。当時は知識もなかったので…。
でも、ご安心ください。発達には“幅”があるのが自然です。
ただし、「本来の成長のレール」から外れていないかを見守ることも、とても大切です。
🔹定型発達とは?
医学的に「定型発達」とは、いわゆる“発達の標準的な流れ”のこと。
たとえば…
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首すわり:生後3〜4ヶ月ごろ
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寝返り:生後4〜6ヶ月ごろ
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ずりばい・はいはい:生後6〜10ヶ月ごろ
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つかまり立ち・ひとり歩き:生後9ヶ月〜1歳すぎ
この順序をたどりながら、赤ちゃんは「自分で動く力」と「体幹の強さ」を育てていきます。
逆に、早くから“立たせる”や“座らせる”を大人が手伝いすぎると、発達の土台が抜けてしまうこともあります。
🔹「動く育児」で本来の力を引き出す
現代では、安全を優先するあまり“寝かせたまま”の育児が中心になりがちです。
しかし、赤ちゃんは本来、自分で動いて、自分の体を発達させる力を持っています。
今の自分の発達に必要なことは遊びや体を動かすことで自然に獲得していくものです。
当院では「寝返りができる床環境」「うつぶせ遊び(タミータイム)の工夫」「むきぐせや頭の形のケア」など、
発達のステップをサポートする施術とアドバイスを行っています。
🔹焦らず、でも見逃さず
育児に“正解”はありません。でも、**「見守る力」と「気づく目」**があれば、赤ちゃんはちゃんと育ちます。
気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
赤ちゃんが本来持っている「育つ力」を、私たちと一緒に見守っていきましょう。
向き癖が赤ちゃんの発達に与える影響とは?
🔸「ただのくせ」ではありません
赤ちゃんの「向き癖」は、よくあるお悩みのひとつ。
顔を片側ばかり向いて寝ていたり、抱っこしてもいつも同じ方向を見たがる…そんな様子が見られたら、早めのケアが大切です。
なぜなら向き癖は、ただの“癖”ではなく、身体のゆがみや筋肉バランスの偏り、さらには発達の土台づくりを妨げるサインかもしれないからです。
なぜ向き癖を放っておくといけないのか?
1. 頭の変形につながる(絶壁・斜頭)
ご存じのように赤ちゃんの頭の骨はとても柔らかく、同じ面で長く寝ていると、後頭部が平らになったり、片方が出っ張るなど頭の形に影響します。
見た目の問題だけでなく、ヘルメット治療が必要になるケースもあります。
2. 首・背中・骨盤のねじれ
常に同じ方向を向いていると、首の筋肉が片方だけ緊張しやすくなり、背骨や骨盤のゆがみにもつながります。
これが、将来の姿勢の崩れや動きのアンバランスの原因になることがあります。
3. 発達の遅れや偏りにつながる
例えば、寝返りやうつぶせ遊びの時に、片方にしか回らない・体を反らせる動きが強いなど、
動きのバリエーションが偏ってしまうことがあります。
この偏りが、のちのずりばいやハイハイ、座る・立つなどの動きに影響する可能性も。
将来に影響する可能性のある例
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ハイハイが短く、すぐに歩かせてしまった子に足のトラブル(浮き指・扁平足・歩行の不安定さ)が出る
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左右差のある動きが、スポーツ時のケガにつながった例
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頭の形の影響でメガネがずれやすい・帽子が合わない、など日常生活での不便
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姿勢のクセが集中力や学習にも影響を与えるケース(座っているのが苦手、姿勢が崩れるなど)
では、どうすればいいの?
当院では、向き癖の原因をやさしく評価し、
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頭蓋骨の緊張を整える施術
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首や背中の筋肉の左右バランス調整
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ご家庭でできる「寝かせ方」「遊び方」のアドバイス
などを通して、赤ちゃんが自ら動き出せる身体づくりをお手伝いします。
🍀「自然に治ると思っていた…」は、実はよく聞く声です。
成長してから困る前に、
赤ちゃんが本来持っている“育つ力”を引き出すために、今できることから始めましょう。
まずはお気軽にご相談ください。
えなみ整体院 佐々木