「ずり這いしない」って心配?体幹と感覚の発達に注目! 赤ちゃんの成長を見守る中で、ふと気になるのが 「うちの子、ずり這いしないなぁ…」という姿。 SNSや育児書では「はいはいを飛ばす子もいるから 気にしなくていい」という声もありますが 実は“ずり這い”には赤ちゃんの発育発達において とても大切な意味があるんです。 今回は、ずり這いの役割や、しない理由に隠れているかもしれない 体のサインについてお伝えします。 ◆ずり這いは「脳と体の連携力」を育てる大事なステップ ずり這いとは、うつ伏せの状態から腕と足を使って 前進する赤ちゃん特有の動きです。 この時、赤ちゃんは左右の手足を交互に動かしながら 床に触れて、体を支え、前に進もうとします。 この一連の動きが、実は… • 体幹(お腹・背中まわり)の 筋肉を鍛える • 左右の手足をバランスよく動かす協調性を育てる • 「押す・引く・重さを感じる」感覚の発達につながる • 視覚・前庭(バランス)・触覚など多くの感覚を統合する 土台を作る といった、発育発達においてとても重要な働きを しているんです。 ◆ なぜ「ずり這いしない子」がいるの? 赤ちゃんの個性…と言ってしまえばそれまでですが ずり這いを飛ばす赤ちゃんの中には、実は以下のような 体の特徴が隠れていることもあります。 • 背中や首が緊張していて、うつ伏せが苦手 • 片方の手足ばかりを使うクセがある • 感覚の過敏さや鈍さがある • 体幹が弱く、うつ伏せの姿勢で疲れてしまう • 頭の形や向きグセの影響で体のバランスが偏っている こうした状態では、ずり這いの姿勢がつらく感じたり 「やってみよう!」という意欲そのものが育ちにくく なってしまうこともあるのです。 ◆ ずり這いが「ないまま」立つとどうなる? ずり這いやはいはいを飛ばして、早く立って歩く赤ちゃんもいます。 親としては「早くてすごい!」と感じがちですが 実は動きの質の積み重ねという面では、順を追った発達の方が 理想的です。 ずり這いを飛ばした子は… • 立った後に転びやすい • よくつまづく • 体幹が安定せず、姿勢が崩れやすい • 落ち着いて座れない、集中力が続きにくい といった“あとからの困りごと”として現れるケースもあります。 ◆ 赤ちゃん整体でできること 赤ちゃん整体では、無理にずり這いを「させる」ことはしません。 大切なのは、赤ちゃんが自然に「やってみようかな」と思える体と 感覚の状態を整えることです。 • 緊張している筋肉をゆるめる • 可動域が狭くなっている関節をゆるやかに調整する • 向きグセや頭の傾きにアプローチする • 感覚統合のバランスを促す施術を行う これらによって、赤ちゃんが心地よく動ける状態になり ずり這いしたくなる体に変わっていきます。 ◆ まとめ:赤ちゃんの「やらない」には理由がある ずり這いしない赤ちゃんを見て、「まあいいか」と見過ごす前に 「この子なりに、何か伝えようとしてるのかも?」と感じてみてください。 発達は順番通りにいくことが理想ですが、それ以上に大事なのは 今その子が“心地よく”体を使えているかどうか。 赤ちゃん整体は、そんな赤ちゃんの「今」を整えるお手伝いができます。 気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談くださいね。