油の話を最近テレビなどで良く耳にすることがあると思いますが、
油って何なのでしょうか?
油についてお話させて頂きたいと思います。
油とは、動物性、植物性、鉱物などからとれる水と相分離する疎水性の物質です。
一般的に可燃性で、比重が小さく水に浮くものです。
常温で液体のものを油、固体のものを脂と使い分けることがあります。
高級一価アルコールと高級脂肪酸とのエステルを蝋(ろう)といいます。
精油(エッセンシャル・オイル)は脂肪を含まず油脂とは区別されています。
用途としては食用、燃料用、産業用などに大別されされます。
常温で液体である植物油や魚油などには不飽和脂肪酸が多く含まれ、常温で固体である肉の油などには飽和脂肪酸
が多く含まれています。両方をまとめて油脂とよびます。
不飽和脂肪酸とは
α-リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)に代表されるオメガ-3(n-3系)
と
リノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸に代表されるオメガ6(n-6系)
不飽和脂肪酸のリノール酸やα-リノレン酸は体内合成できず、食事から摂取する必要があるため、
必須脂肪酸と呼ばれます。
不飽和脂肪酸のEPA(イコサペンタエン酸)とDHA (ドコサヘキサエン酸)です。どちらも魚油の成分で、
EPAは血栓を予防し、DHAは視力に関係するといわれています。
飽和脂肪酸は牛乳、バター、卵黄、チョコレート、ココアバター、ココナッツ、パーム油などに多いとされており
世界保健機関(WHO)による2016年のレビューでは、多量の飽和脂肪酸の摂取は心血管疾患のリスクを高めると言われています。
油によって体の状態がかわるのがわかりますね。
少しだけでも油のことを意識されてはいかがでしょうか?